三省堂書店 BOOKS SANSEIDO

第22回三省堂サイエンスカフェin札幌 北海道大学科学技術コミュニケーション教育研究部門(CoSTEP)シリーズ(12) 

掲載日:2016年3月13日

テーマ

カムチャッカと北海道の森にみられる植物たちの
『これが私の生きる道』

開催日 2016年3月13日(日)
開催時間 午後3時から4時30分まで
開催場所 三省堂書店札幌店BOOKS&CAFE(UCC)
参加料 500円(ドリンク代を含む)
講師

北海道大学 低温科学研究所
教授 原  登志彦 氏

コーディネーター

聞き手:CoSTEP特任准教授・スポーツ&サイエンスライター
     葛西奈津子 氏

共催 北海道大学CoSTEP・日本学術会議北海道地区会議

テーマの内容

熱帯域に比べて、寒冷域の生物多様性は小さいと考えられがちです。
原さんは、1997年からロシア極東のカムチャツカの北方林を研究してきました。カムチャツカも含み、北緯45~70度に位置する北方林の総面積は、地球上の全森林面積のおよそ3分の1にあたり、熱帯林に次ぐ広さです。カムチャツカの自然は世界自然遺産にも登録され、美しく多様な生態系を形づくっています。
原さんの調査地の1つコズイレフスクは、最も寒い1月の平均気温が-18℃、最も暑い7月でも15℃、年平均降水量は450mmと低温で乾燥した地域です。このような環境では、植物は光合成のはたらきが制限され、北方特有の強い太陽光が細胞内で活性酸素を生むストレスとなってしまいます。とくに、地球規模の温暖化により極地では乾燥が進み、このような光ストレスの影響が大きくなっているといいます。
カムチャツカの森の植物たちは、このような過酷な環境で、それぞれに多様な生き方をしています。今後、地球環境の変化とともにカムチャツカや北海道など寒冷域の森はどうなっていくのでしょうか。
世界でもめずらしいカムチャツカの森の研究者、原さんと一緒に、探検に出かけてみましょう。探検の後は、日ごろ何気なく目にしている北海道の樹木を見る目がちょっと変わるはずです。

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