『懐かしき“ヤマヤ”たちの歌』 碓井徳蔵(著)
出版物タイトル | 『懐かしき“ヤマヤ”たちの歌』 |
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分類 | 文芸 |
著者 | 碓井徳蔵 |
定価 | 本体1600円+税 |
発行 | 2015年6月 |
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判型・ページ数 | 四六判・288ページ |
内容紹介
「この非常時だと言うのに、山に行く奴は非国民だ」
“伝説のクライマー”が綴った戦中戦後の山々を駆けめぐる雪と岩の無垢の歌。
それでもカメさんは山に登った。
昭和十九年十月、敗戦の色も濃く、穂高には登山者の影もなかった。
昭和二十年三月東京大空襲で 家族を亡くしたカメさんは無一物で山へ向かう。
「山が好きだから、後に他になし」。
アルプスの神々は峻厳な鷹の翼を広げて、孤独な聖者を迎え入れてくれた。
目次
○戦争は山を愛する心までを貪ってしまう
○私の「一の倉沢」――魔の山に魅入られて
○ヤマヤ繁盛記――食糧難の時代の“苦い味”
○単独行の日々――《生と死》のあるところ
○二十八日間の縦走と岩登り――白馬~剱~穂高
○北アルプス縦走六日間の強行
○黒菱小屋小話――吹雪の時の“オサムケルン”
○穂高小屋案内人行状記
○アルプスの犬たち
○西穂山荘越冬記
○冬越えの分かれ道
○オーロラの旅 ほか