『増補改訂版 マルコフ過程論による新しい量子理論』 長澤正雄(著)
出版物タイトル | 『増補改訂版 マルコフ過程論による新しい量子理論』 |
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分類 | 芸術・建築・理工 |
著者 | 長澤正雄 |
定価 | 本体3700円+税 |
発行 | 2015年5月 |
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判型・ページ数 | B5判・388ページ |
内容紹介
「ランダム運動の力学」を使えば“量子力学の不思議”といわれていた現象が不思議ではなくなる
チューリッヒ大学名誉教授の研究成果をまとめた1冊
量子論には100年を超える歴史があるが、本書で与える理論はそれを一新するものである。
端的にいえば“マルコフ過程論の量子論への応用”である。
これはむしろ“量子論はマルコフ過程論の応用である”と言い換えたほうが正確である。
本書ではその理論と応用について統一的な解説を試みている。
本書の主要部分はチューリッヒ大学で行った講義を基礎にし、
その後の考察により得られた新たな結果を加味して整理したものである。
本増補改訂版は新たに「第6章粒子の消滅と増殖」を加え、
数学科、物理学科の学生、あるいは大学院生の教科書または参考書として使えるように
細部の計算にも配慮して構成している。
「数学は証明、物理は多数決」
本書で解説する定理、命題、補題は全て数学として証明されている。
数学ではそれで十分である。ところが数学として正しい定理や命題から得られる結論でも、
まだ物理では多数決(定説)に成っていないものもある。
そして、それが多数決になるには少々時間がかかるかもしれない。
しかしそれは数学の正しさとは関係ありません。
目次
第1章 ランダム運動の力学
第2章 やさしい応用
第3章 運動量、運動エネルギー、局所性
第4章 マルコフ過程の性質
第5章 相対エントロピーの応用
第6章 粒子の消滅と増殖