『フランスの他者 コミュニケーション思想とジェンダー』 木村信子(著)
出版物タイトル | 『フランスの他者 コミュニケーション思想とジェンダー』 |
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分類 | 人文・社会 |
著者 | 木村信子 |
定価 | 本体2500円+税 |
発行 | 2015年4月 |
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判型・ページ数 | 四六判・324ページ |
内容紹介
デリダの「他者」の問題の試行、ボーヴォワールの「ジェンダー論」、
ジェンダー分化が不明確な日本の状況分析など、
広範な視座をとおして考究する「他者」とのコミュニケーションの「不可能性」
「無機物帰還への欲動」、「死への誘惑」。
これらコミュニケーションに内在する本来的困難性は如何にして「生への意志」により超克されゆくか。
「フランスの他者」デリダは「増え続ける難民(=他者)に絶対的な歓待の場を提供しなければならない」と訴えた。
本書では「試行」され続ける「他者」の問題をジェンダーコミュニケーションの可能性をはじめ、あらゆる視座から論考する。
目次
第一章 不可能性の哲学 ―ジャック・デリダの思想から―
コミュニケーションの不可能性/文字のない社会/西欧近代のコミュニケーション思想
第二章 他者の諸相 ―ジェンダーの視点から―
理論を力とするために/死と再生の思想/排除された女の表彰/精神的バイセクシュアリティ
第三章 日本のコミュニケーション思想 ―比較の視点から―
文化成立基盤についての一考察/鬼女論/女性誌と思想の接合点/ジェンダー化