三省堂書店 出版事業部

『明治長編詩歌 孝女白菊 ―井上哲次郎・落合直文から ちりめん本、鴎外、画の世界まで―』 大原敏行(著)

出版物タイトル 『明治長編詩歌 孝女白菊 ―井上哲次郎・落合直文から ちりめん本、鴎外、画の世界まで―』
分類 文芸
著者 大原敏行
定価 本体2000円+税
発行 2015年12月
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判型・ページ数 A5判・376ページ

内容紹介

日本近代詩の濫觴『孝女白菊』研究の決定版 「明治ノ歌ハ、明治ノ歌ナルベシ」として、 古歌・漢詩と一線を画すべく『孝女白菊詩』を著した井上哲次郎。
それを新体詩『孝女白菊の歌』として書き改めた落合直文。
やがて日本近代詩の先駆と賞される『孝女白菊』は 時代とともに変遷を重ね、日本人の精神的風土として深く沈潜していく。

本書をめぐる森鷗外、岡倉天心との交流、時代ごとの受容、変遷などを 類例を見ない博引傍証により解題。 研究者ならずとも、座右に置いて頂きたい『孝女白菊』研究の 定本となるべき名著、ここに誕生。

目次

巻頭資料集 「ちりめん本」「新体詩の流れ」「井上哲次郎と森鷗外」「落合直文と森鷗外」
本文編   井上哲次郎(巽軒)「孝女白菊詩」、落合直文「孝女白菊の歌」解題解説
補足説明編 井上哲次郎と落合直文について、モデルと成立について、普及・校異について
資料編   『郵便報知新聞』『巽軒詩鈔』『東洋学会雑誌』『少年園』『青桐集』ほか