『小栗上野介(主戦派)VS勝海舟(恭順派)―幕府サイドから見た幕末―』 島添芳実(著)
出版物タイトル | 『小栗上野介(主戦派)VS勝海舟(恭順派)―幕府サイドから見た幕末―』 |
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分類 | 文芸 |
著者 | 島添芳実 |
定価 | 本体694円+税 |
発行 | 2018年9月 |
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判型・ページ数 | 文庫判・303ページ |
内容紹介
「国民」という大観念の視点で確執を繰り返しつつ、
「日本」を創造していった二人の生きざまを描く。
本書は、薩長側から見た幕末・明治維新関連小説とは一線を画した、
小栗上野介と勝海舟という二人の幕臣が繰り広げる確執を追いながら、
徳川幕府側から歴史の真実に迫ろうとする画期的な長編小説である。
身分制を前提とする封建制を廃止して郡県制を確立しなければ、
民族的結集と半植民地的地位からの脱却は困難だとの考えを共有する二人ではあるが、
その政権構想は重心の置きどころが異なった。
徳川幕府こそが政権の中心たりえるとする小栗上野介と、
まず徳川幕府が権力を手離すことが肝要とする勝海舟との考えは歩み寄ることをしなかった―。