『丸山眞男と吉本隆明 ―回想風思想論―』 柳澤勝夫(著)
出版物タイトル | 『丸山眞男と吉本隆明 ―回想風思想論―』 |
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分類 | 人文・社会 |
著者 | 柳澤勝夫 |
定価 | 本体3500円+税 |
発行 | 2014年2月 |
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判型・ページ数 | 四六判・442ページ |
内容紹介
日本思想界の両巨塔を一冊に収録した意欲作 丸山眞男と吉本隆明 の思想並びに、その特質と営為を二十世紀後半の思潮と日本近現代の困難(アポリア)の中に追う。 思想家を今日から俯瞰する普遍的な思想史的視点に加えて、著者が同時代の思考者としてその時代状況の中から注視する思想的視座を含んだ「回想風思想論」。丸山と吉本思想の特徴と営為を、ヘーゲル、マルクス、マルクーゼ、フーコー、デリダ、ドゥルーズ、ガタリ等に言及しつつ、二十世紀後半の思潮と日本近現代のアポリア(困難)の中に追う。ほか、精神的問題意識と状況論的視座による三篇を収録。
目次
1 丸山眞男と吉本隆明―回想風思想論(四〇年代~六〇年代
六〇年代~七〇年代 ほか)
2 日本的思惟の様相(詩歌論における思惟の様相(荷田在満、賀茂真淵、本居宣長、藤原惺窩、荻生徂徠、熊沢蕃山、伊藤仁斎などにふれて)
渦動する思惟と整序する思惟(松尾芭蕉、藤原公任、菅原道真、江戸漢詩などにふれて) ほか)
3 日本近代における個人主義の契機と諸相(社会文明論と美学文学論における個人主義の契機
社会主義論と自然主義論における個人主義の諸相)
4 夏目漱石の個人主義(『老子の哲学』と『ホイットマン論』
『文学論』と『文学評論』 ほか)