『東京裁判 全訳 レーリンク意見書』
B.V.A.レーリンク(著) 都築 陽太郎(訳)
出版物タイトル | 『東京裁判 全訳 レーリンク意見書』 |
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分類 | 人文・社会 |
著者 | B.V.A.レーリンク(著) 都築 陽太郎(訳) |
定価 | 本体2800円+税 |
発行 | 2024年8月 |
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判型・ページ数 | A5判並製・330ページ |
内容紹介
レーリンクが独自の「意見書」を提出するという挙に出た本義は、「最高司令官マッカーサーに減刑の権限を行使させるように働きかけること」、「多数派の決定を無条件で自分が支持したと解されぬようにすること」の2つであった。
日本語への翻訳を拒絶するかのような「レーリンク意見書」の訳出作業は翻訳者に果断の挑戦を強い続けることとなる。時に緻密で難解、時に文芸の香気すら漂うレーリンクの文章術(レトリック)に、「何も足さない、何も引かない」という翻訳の宿命の元、翻訳家は一旦呻吟をみせる。しかし、仮借なき「原典回帰」を貫徹しその先にあったのは、謹訳でも超訳でも精訳でもない、レーリンクの原典に史上最も忠実な「忠訳」であった。