『クーロワールから日本を観れば』 宮藤等(著)
出版物タイトル | 『クーロワールから日本を観れば』 |
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分類 | 文芸 |
著者 | 宮藤等 |
定価 | 本体1400円+税 |
発行 | 2023年6月 |
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判型・ページ数 | 四六判・204ページ |
内容紹介
登山は優れた芸術や文学に似て、人の眼と心を澄ませる。
主人公三郎がモンブラン山塊のクーロワールに挑む。
垂直に近い千メートル級の氷壁を頭と心と力の全てを賭けて攀じ登る。
完登を果たしてザイルを巻くとき、日本人の自分に新たな感性が生まれる。
厳冬のグランドジョラス北壁から生還した植村直己。
「凍傷で歩けない。三郎、病院までおぶってくれ」と呟(つぶや)く。
三郎は162センチの〝巨人〟「世界のウエムラ」を背負い、粉雪の舞うシャモニの街を病院へ向かう。