三省堂書店 BOOKS SANSEIDO

月イチ企画「北大の先生が選んだ本」第20弾更新しました!

掲載日:2019年9月9日

今月も三省堂書店札幌店と北海道大学出版会様とのコラボレーションコーナーが第20回目の更新を迎えました。


第20弾は、北海道大学大学院文学研究院准教授の「戸田聡」先生をお迎え致しまして、

日本語で(日本から)世界を眺める 』というテーマでお送り致します。

今回もその中から3点ほど、戸田先生にご選書頂いた商品をご紹介致します。

 

●『宗教社会学論集 第1巻上』

マックス・ヴェーバー 著 戸田聡 訳 北海道大学出版会 発行
本邦初、全巻単独個人訳で刊行する『宗教社会学論集』全3巻(邦訳全4冊)の第1弾。原文に極力忠実な訳と、80頁超の詳細な索引により、著者ヴェーバーがどういう概念を駆使して思考したかを訳文上で可能な限り明確にした。人文・社会科学の最も重要な古典の1つ。

 

●『文字と組織の世界史-新しい「比較文明史」のスケッチ』

鈴木董 著 山川出版社 発行
著者は我が国におけるオスマン帝国史研究の大御所的存在だが、70歳を超えた昨年になって本書を出版した。「比較文明史・比較文化への関心こそがすべての出発点だった」とする著者が、「非西洋人」として、非西洋の文化世界にいささか過度に力点を置いたかにも思える仕方で展開する「比較文明史のスケッチ」を、ともかくもいったんは受け止めた上で、我々自身の視座を構築するべきだと思わせられる。

 

●『宗教を再考する-中東を要に、東西へ』


武藤慎一 著 勁草書房 発行
「世界を眺める」際には、当然ながら、世界の宗教を眺めることがその一部を成さねばならない。これについては色々な書物が挙げられえようが、ここでは筆者の研究会仲間による宗教学の教科書を挙げてみた。著者自身の専門に属する「シリア宗教」を過度に高く評価しているきらいはあるが、ふだんつき合っている人間が何を考えているかを、当方がいかに知らないかが良くわかった。本の著者ぐらい見かけと中身が異なるものはない。

 

他にも多数、戸田先生にはご選書頂きました。是非、当店の売場にてご覧下さい。

 


来月も更新予定です!!今後の企画にご期待下さい。