今月も三省堂書店札幌店と北海道大学出版会様とのコラボレーションコーナーが第19回目の更新を迎えました。
第19弾は、北海道大学高等教育推進機構特任助教の「肖蘭」先生をお迎え致しまして、
『誰もが関係のある労働の話 』というテーマでお送り致します。
今回もその中から3点ほど、肖蘭先生にご選書頂いた商品をご紹介致します。
●『現代中国の就労・自立支援教育-都市コミュニティにおける労働・福祉と成人教育』
肖蘭 著 北海道大学出版会 発行
改革開放後、著しい経済成長の反面で貧富の格差が拡大し、失業問題を筆頭にさまざまな問題が生じている中国。本書は、コミュニティ=社区に注目し、社区で行われる失業者・就業困難者に対する就労・自立支援について、フィールド調査に基づきその実態と課題を明らかにする。
●『働くことの意味』
橘木俊詔 編著 ミネルヴァ書房 発行
近代の産業革命で機械が人間を肉体労働から解放し、人工知能の発展で人間は頭脳労働から解放されるという説がある。そうすると、人間は働く必要がなくなるのではないだろうか。では、人間はなぜ働くだろうか。収入を得るためか?喜びを得るためか?奴隷社会から近代産業社会、そして現代まで、長い歴史的な変遷を踏まえ、哲学、倫理学、宗教学、人類学、経営学の視点から「働くことの意味」を幅広く分析している。
●『釜ケ崎で表現の場をつくる喫茶店、ココル-ム』
上田假奈代 著 フィルムア-ト社 発行
日雇い労働者が集住する釜ヶ崎のまち。失業、野宿、高い生活保護受給率、一人暮らしの高齢者……人は絶望の時どうしたらよいのか? どうしたら仲間を見つけられるのか?未来への希望は見出せるのか?働くこと、生きることの意義は何か?その答えをアートを通して見つけた人たちがいる。「ココルーム」のさまざまな物語、創設者の上田さんが表現することの力を教えてくれる。
他にも多数、肖蘭先生にはご選書頂きました。是非、当店の売場にてご覧下さい。
来月も更新予定です!!今後の企画にご期待下さい。