三省堂書店 BOOKS SANSEIDO

月イチ企画「北大の先生が選んだ本」第17弾更新しました!

掲載日:2019年4月2日

今月も三省堂書店札幌店と北海道大学出版会様とのコラボレーションコーナーが第17回目の更新を迎えました。


第17弾は、北海道大学大学院文学研究科 助教の「井上敬介」先生をお迎え致しまして、

北海道の近代 』というテーマでお送り致します。

今回もその中から3点ほど、井上先生にご選書頂いた商品をご紹介致します。

 

●『戦前期北海道政党史研究-北海道拓殖政策を中心に』


井上敬介 著 北海道大学出版会 発行
戦前日本の政党政治の解明には地方政治の実態分析が不可欠である。本書は政党と北海道拓殖政策という視角から、政党政治における中央と地方との 関係の一端を明らかにするとともに、政党の北海道開発構想を再評価するものである。北海道内の史資料を駆使した意欲作。

 

●『北の軍隊と軍都(地域のなかの軍隊1-北海道・東北)』


山本和重 著 吉川弘文館 発行
北海道・東北地方の軍隊と地域社会との関連を分析した論集。北海道に関する論稿は、平野友彦「第七師団と旭川」、山本和重「北海道の徴兵制」、小川正人「近代北海道のアイヌと徴兵・軍隊」、コラムは山本和重「社会運動家と軍隊」、平野友彦「徴兵忌避と夏目漱石の北海道転籍」、谷本晃久「近文アイヌと軍隊」である。いずれの論稿・コラムも示唆に富む。

 

●『昭和史講義3-リーダーを通して見る戦争への道』


筒井清忠 著 筑摩書房 発行
昭和戦前期の日本の進路に影響を与えた日本の政治家・軍人15人の評伝。井上敬介執筆の第5講「浜口雄幸」(立憲民政党総裁・首相)は北海道政治史との関わりにも言及している。内相時代の浜口が北海道問題に冷淡であったこと、1930年2月の第2回普通選挙(浜口内閣下で実施)における立憲民政党北海道支部の動向など、従来の浜口の伝記にはなかった視点が含まれている。

 

他にも多数、井上先生にはご選書頂きました。是非、当店の売場にてご覧下さい。

来月も更新予定です!!今後の企画にご期待下さい。