三省堂書店 BOOKS SANSEIDO

最新BEST5発表!(2016・11/14-11/20)

掲載日:2016年11月22日

【有楽町店】最新BEST5発表!(2016・11/14-11/20)

 

 
★文芸

1位 『ハリー・ポッターと呪いの子 第一部・第二部 リハーサル版』 J.K.ローリング/ジョン・ティファニー/ジャック・ソーン/松岡佑子 静山社
2位 『四月になれば彼女は』 川村元気 文藝春秋
3位 『コンビニ人間』 村田沙耶香 文藝春秋
4位 『夜行』 森見登美彦 小学館
5位 『マチネの終わりに』 平野啓一郎 毎日新聞出版

 
★文庫

1位 『警視庁情報官 ゴーストマネー』 濱嘉之 講談社文庫
2位 『本日は、お日柄もよく』 原田マハ 徳間文庫
3位 『お断り 鎌倉河岸捕物控え29の巻』 佐伯泰英 ハルキ文庫
4位 『祈りの幕が下りる時』 東野圭吾 講談社文庫
5位 『だから荒野』 桐野夏生 文春文庫

 
★新書

1位 『雑談力』 百田尚樹 PHP新書
2位 『これ、いったいどうやったら売れるんですか?』 永井孝尚 SB新書
3位 『アマゾンと物流大戦争』 角井亮一 NHK出版新書
4位 『大国の掟』 佐藤優 NHK出版新書
5位 『グローバリズム以後』 エマニュエル・トッド 朝日新書

 
★コミック

1位 『ONE PIECE 83』 尾田栄一郎 ジャンプコミックス
2位 『ゴールデンカムイ 9』 野田サトル ヤングジャンプコミックス
3位 『マギ 31』 大高忍 少年サンデーコミックス
4位 『テラフォーマーズ 19』 橘賢一/貴家悠 ヤングジャンプコミックス
5位 『七つ屋志のぶの宝石匣 3』 二ノ宮知子 講談社コミックスKiss

 
★ビジネス

1位 『住友銀行秘史』 國重惇史 講談社
2位 『やり抜く力 GRIT』 アンジェラ・ダックワース/神崎朗子 ダイヤモンド社
3位 『ズボラな人のための確定拠出年金入門』 井戸美枝 プレジデント社
4位 『人生でチャンスをつかむ女性の10の法則』 プルデンシャル生命保険株式会社 プレジデント社
5位 『道をひらく』 松下幸之助 PHP研究所

 
★ノンフィクション

1位 『やせるおかず作りおき』 柳沢英子 小学館
2位 『全部レンチン!やせるおかず作りおき』 柳沢英子 小学館
3位 『夫もやせるおかず作りおき』 柳沢英子 小学館
4位 『「ローマの休日」を観るだけで英語の基本が身につくDVDブック』 藤田英時 アスコム
5位 『おまつり万歳!』 たかぎなおこ 文藝春秋

 
ノンフィクションは、金スマの絶大な影響力を反映したランキングになりましたネ。

 
今週のオススメ小説は、
本城雅人さんの新刊『紙の城』(講談社)です。

 

IT企業から買収宣告を受けた新聞社が舞台の小説。
記者たちによる生き残りをかけた10日間の戦いが読みどころです。

 
『紙の時代は終わった』
新聞社が舞台の小説とはいえ、本屋としてもドキッーーー!!っとするフレーズです。

 

記事になるか分からなくても事件を追う記者たたち。
新聞未来図を語る記者たち。
記者の誇りと紙の新聞への思いは熱いです!
熱い人間ドラマの小説であります。

 

コストはかかっても紙の新聞を配達する販売店にも熱い思いがあり、
新聞が届くのを待っている読者もまだまだたくさんいる。

 

IT企業側はこのあたりを〝無駄だ〟とばっさり排除しようとするんです。
たくさんの思いがあったとしても、経営を成り立たせる難しさを感じました。

 

日刊新聞法、降版協定、軽減税率、購読者数・・・。
新聞をとりまく状況の勉強にもなりました。
自分は無知だったよ・・・。
IT企業がテレビ局を買収しようとした事件は10年前だったのか、と思い出したり。

 

人間ドラマとして楽しみながら、新聞の役割・展望を考えさせられる小説。

 

『紙の城』は、紙の新聞は残ってよかったよかったの結論で終わるはずもなく。

それが現実で、新聞社も試行錯誤しているのだと思う。

困難はあるだろうけど、紙の新聞は残って欲しいなと思ってしまうので、この記事を書くために奮闘している記者さんがいるのだということに思いを馳せながら、もっと丁寧に新聞を読もう。

 

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