三省堂書店 BOOKS SANSEIDO

月イチ企画「北大の先生が選んだ本」第14弾更新しました!

掲載日:2018年10月19日

今月も三省堂書店札幌店と北海道大学出版会様とのコラボレーションコーナーが第14回目の更新を迎えました。


第14弾は、北海道大学北極域研究センター 北海道大学名誉教授 水産学博士の「帰山雅秀」先生をお迎え致しまして、

サケの世界-サケから学ぶ私たちの地球- 』というテーマでお送り致します。

今回もその中から3点ほど、帰山先生にご選書頂いた商品をご紹介致します。

 

●『サケ学への誘い』


帰山雅秀 著  北海道大学出版会 発行
本書は、著者の半世紀に及ぶサケの研究成果について生態学を中心にまとめたものです。サケの生活史がいかに多様で、どのように進化してきたのかわかりやすく述べられています。人とサケの関係―利用と文化についても語られています。2019 年は「国際サケ年」です。本書からサケの魅力と不思議さを知り、サケが生きる川、海、そして地球のあり方を感じて頂けたらと思います。どうぞ「サーモン・ワールド」をご堪能ください。

 

●『ピリカ、おかあさんへの旅』


越智典子 文 沢田としき 絵  福音館書店 発行
なんとやさしいサケのお母さん、ピリカの絵本でしょう。卵を産んだピリカは、「やがてピリカの体は、もう一つの旅に出るでしょう。キタキツネにたべられて、キタキツネになったら、春には子ギツネをうむかもしれません。オジロワシにつつかれて、オジロワシになったら、空を飛ぶかもしれません。それでもいつかは、土になり、木になり、森になり、ゆたかな川の水になるでしょう。」
(2007年5月「日本児童福祉文化賞」受賞)

 

●『6度目の大絶滅』


エリザベス・コルバ-ト 著 鍛原多惠子 訳  NHK出版 発行
ヒトは人口78億人を超え、その活動が地球に様々な影響を及ぼしています。本書では、ヒトが地球生態系に①過度な土地利用、②河川の単純化とダム化、③人工肥料よる富栄養化、④漁業による海洋生物の乱獲、⑤過度な水利用、そして⑥地球温暖化と生物多様性の喪失といった影響を及ぼし、人新世 Anthropoceneに地球上の生物の第6回目の大量絶滅を引き起こすと予告しています。この警告、あなたはどう受けとめますか?

 

他にも多数、帰山先生にはご選書頂きました。是非、当店の売場にてご覧下さい。


来月も更新予定です!!今後の企画にご期待下さい。