三省堂書店 BOOKS SANSEIDO

月イチ企画「北大の先生が選んだ本」第5弾更新しました!

掲載日:2017年10月20日


今月も三省堂書店札幌店と北海道大学出版会様とのコラボレーションコーナーが第5回目の更新を迎えました。
第5弾は、北海道大学 アイヌ・先住民研究センター 准教授「山崎 幸治」先生をお迎え致しまして、

『旅先(もしくは焚き火の前)で読みたい本』というテーマでお送り致します。

今回もその中から3点ほど、山崎先生にご選書頂いた商品をご紹介致します。


●『おおきな木』

シェル・シルヴァスタイン作、村上春樹訳 あすなろ書房発行
木と少年の物語。少年は青年となり、成人となり、老人となる、それを見守るおおきな木。どの年代の人がいつ読んでも何かが心に響く絵本。初めて読んだのは幼稚園の頃。私が読んだ旧版本には、幼心をふるえ上がらせる強面な著者ポートレイトが載っていました。そのインパクトが忘れられず、のちに旅先で見つけて再読。その素晴らしさにふるえました。

 


●『アイヌの昔話―ひとつぶのサッチポロ』

萱野茂著 平凡社発行(平凡社ライブラリー)

旅先で、その土地に伝えられてきた物語に触れると、目の前の風景が違って見えてきます。二十歳のころ、北海道日高の沙流川に沿ってキャンプしながら自転車で遡ったことがあります。そのときにテントの中で読んだのがこの本。萱野茂氏は、アイヌ民族の口承文芸や民具を多数収集し、アイヌ文化を広く世に知らしめた研究者であり、アイヌ民族初の国会議員となった人物です。北海道旅行のお供に。

 


●『河童が覗いたインド』

妹野河童著 新潮社発行(新潮文庫)

この本の何がスゴイって、ページを開けばすぐに分かります。すべて手書き! 緻密な絵! 舞台美術家の著者しか書けなかった本。なかでも宿泊したホテルの部屋を平面図的に描いた絵が魅力的で、この本でインドのトイレ事情を知りました。実は、まだインドには行ったことがないのですが…行った気になります。

 

 

他にも多数、山崎先生にはご選書頂きました、是非当店の売場にてご覧下さい!!

 

来月も更新予定です!!今後の企画にご期待下さい。