◆文庫◆『百年の孤独』
著者：ガブリエル・ガルシア・マルケス 新潮社 税込1,375円 ISBN:978-4-10-205212-9
本書は安部公房が「一世紀に一人、二人というレベルの作家」と評したノーベル文学賞受賞作家ガルシア＝マルケスの代表作です。著者没後10年という節目に待望の文庫化となり、発売されるや完売店続出となるほど反響は大きく、2024年夏の刊行は永く記憶されることでしょう。新潮社が制作した池澤夏樹監修の『百年の孤独』読み解き支援キットもおすすめです。ブエンディア家百年の物語をぜひ。
◆新書◆『始皇帝の戦争と将軍たち』
著者：鶴間和幸 朝日新聞出版 税込957円 ISBN:978-4-02-295268-4
著者は始皇帝をはじめとする秦漢史研究の第一人者。毎年夏に映画化作品が上映され、『キングダム』ファンがさらに増えている中で、タイムリーな内容です。始皇帝嬴政や李信など主要な登場人物の史実について知ることができますので、本書を『キングダム』の副読本としておすすめします。王齮、桓齮、李斯、蒙恬…。始皇帝と中華統一を支えた近臣集団の実像に迫る一冊です。
◆ビジネス書◆『人生は気分が10割』
著者：キム・ダスル ダイヤモンド社 税込1,650円 ISBN:978-4-478-11713-2
著者は韓国のコピーライター。本書は2022年に韓国でベストセラーになったとのこと。「結局”気分”が僕らを動かしている」という導入から、人生において最も重要な気分をどのようにコントロールしていくかをテーマに様々な角度から語ります。SNSで発表されたエッセイを編集したという本書は、見開き2ページでサクッと気になる項目から読むことができます。