◆文庫◆『思考の整理学 新版』
著者：外山滋比古 筑摩書房 税込693円 ISBN: 9784480439123
1986年4月24日の文庫化第一刷発行から40年近くで287万部のロング＆ベストセラー。自分の頭で考え、自力で飛躍するためのヒントが詰まった学術エッセイで、毎年3月から5月の新学期を迎えるこの時期には、多くの方々にご好評いただいております。今回の新版では、2009年の東大特別講義「新しい頭の使い方」が初収録されたほか、文字も大きくなり一段と読みやすくなりました。「思考の整理には、忘却がもっとも有効である」という言葉には、忙殺される日々の中で読むたびに救われます。
◆新書◆『グリム、イソップ、日本昔話 人生に効く寓話』
著者：池上彰・佐藤 優 中央公論新社 税込968円 ISBN:9784121508065
新自由主義の現代を生き抜いていくのは大変です。そんな時代だからこそ、20篇の寓話や昔話が人生の指針に効くのだと、二人が読み解いていきます。かつて倉橋由美子の『大人のための残酷童話』や桐生操の『本当は恐ろしいグリム童話』が好評でしたが、その系譜に連なる本作も時代に抗うレジリエンスという読み方が加わり、多くの読者を獲得しています。
◆ビジネス書◆『経営中毒』
著者：徳谷智史 ＰＨＰ研究所 税込2,090円 ISBN:9784569856421
著者は大手コンサルティング会社を経て、現在は自身で企業変革コンサルティングを経営されている徳谷智史さん。本書は成功体験を綴ったものでなく、社長の誤算を疑似体験する本と位置づけ、様々な困難を章ごとに解説しています。「読後に、社長には改めて経営に向き合いたくなる、そうでない人にはいつかは経営に携わりたいと考えてもらいたい」というのが著者の希望だと言います。