◆ビジネス◆「なぜか結果を出す人が勉強以前にやっていること」
著者:チームドラゴン桜 東洋経済新報社 1,650円 ISBN:9784492047378
様々な受験テクニックや勉強法を指導して東大合格を目指した漫画「ドラゴン桜」。これをリアルな場で実現している講師達のチームが著者です。本書では勉強に入る前の準備こそが重要だと主張、正しい目標設定・習慣化・思考法・マインドセットなど結果を出していくために必要な土台作りを解説します。受験生だけでなく、ビジネスパーソンにもおすすめです。
◆新書◆「客観性の落とし穴」
著者:村上靖彦 筑摩書房 880円 ISBN:9784480684523
客観性や数値、生産性が支配する社会で、もう少し生きやすくなるために視点を変える思考法とは。著者が調査している医療福祉現場では、客観性ではなく生々しい経験の個別性が持つ真理が他の誰にとっても真理で、個別の経験の内側に視点をとる営みを重視しています。個別の経験を尊重することはあらゆる人を尊重することを意味し、誰も取り残されない世界を目指すことになります。
◆人文書◆「検証ナチスは「良いこと」もしたのか?」
著者:小野寺拓也 田野大輔 岩波書店 902円 ISBN:9784002710808
アウトバーン建設などナチスは経済回復に貢献した?ナチスは労働者の味方だった?など「ナチスは良いこともした」と主張する人が少なくないようです。ドイツ現代史が専門の著者二人が歴史学からみてナチスに評価できる点はあるのか、を本書で検証しています。2023年7月に刊行され、早くも6刷重版と岩波ブックレットでは異例の売れ方をしています。