◆文芸◆「教養としての上級語彙」
著者:宮崎哲弥 新潮社 1,650円 ISBN:9784106038914
本を読んでいると未知の言葉や難しい言回しに出くわすことがあります。辞書を引いて言葉の意味を知り、ノートやスマホのメモにその言葉を記録しておく方も多いのでは。中学の頃から書きつけてきた語彙ノートが数十冊に及ぶという著者は、語彙力の達人です。本書は使いこなせたら表現力が豊かになる、そんな上級語彙を〈自家薬籠中のもの〉とするための実用的指南書となります。
◆新書◆「カラー版名画を見る眼 Ⅱ」
著者:高階秀爾 岩波書店 1,364円 ISBN:9784004319771
本書ではモネからカンディンスキー、モンドリアンまで近代絵画14人の巨匠による名画が紹介されています。著者が指摘している通り、制作年は1886年から1943年の作品ですので、わずか60年弱という短期間における変遷に驚かされます。印象派からフォーヴィスム、キュビスムを経て抽象絵画にいたるまで西洋絵画が短期間に激しい変貌を遂げた、歴史的背景を含め高階秀爾氏が解説します。
◆ビジネス◆「アウトプット思考」
著者:内田和成 PHP研究所 1,650円 ISBN:9784569846880
論理的思考に関するヒット作を多数刊行している著者の最新刊。今回は知的生産術に焦点を当てています。アウトプットを前提とした情報収集の重要性を力説。差別化するためのアナログの重要性、著者自身の情報源として現場情報の取得の仕方から、新聞・本をはじめとするメディアの使い方まで解説します。