◆文芸◆「街とその不確かな壁」
著者:村上春樹 新潮社 税込2,970円 ISBN:9784103534372
本書のあとがきを読むとこの小説の成り立ちがわかります。核となったのは、1980年に「文學界」に発表された『街と、その不確かな壁』という中編小説で、40年後のコロナ禍という異様な環境下で根本から書き直し、完成させたのが本書です。一つのものが二つのストーリーを生み出し、二つのものが最後に一つに合体していく・・・。時を重ねた熟成の幻想世界を味わってください。
◆新書◆「カラー版 名画を見る眼 Ⅰ」
著者:高階秀爾 岩波書店 税込1,364円 ISBN:9784004319764
1969年の初版から50年以上読み継がれてきたロングセラーが、カラー版として刷新されました。15点の名画をカラーで鑑賞できることに加えて、本文で言及した絵画、彫刻などの参考図版63点が新たに収載されています。本書では15世紀のヤン・ファン・エイク畢生の名作から19世紀のマネの革新的な作品までの、西洋美術史の中でも輝かしいひとつのサイクルを高階秀爾氏が読み解いていきます。
◆ビジネス◆「頭のいい人が話す前に考えていること」
著者:安達裕哉 ダイヤモンド社 税込1,650円 ISBN:9784478116692
本書は理系学部出身で現在はマーケティング会社を経営する著者が、「話す前に物事にどう取り組むべきか、考えるべきか」と「信頼を受ける話し方」について解説した一冊。実践的なアドバイスとともに、再読不要を目指して作られた冒頭のまとめシートが読者の役に立ちます。話し方のスキル向上におすすめです。