◆新書◆『聞く技術聞いてもらう技術』
著者：東畑開人 筑摩書房 税込946円 ISBN:9784480075093
『居るのはつらいよ』（医学書院）で第19回（2019年）大佛次郎論壇賞受賞、紀伊國屋書店じんぶん大賞2020を受賞した著者は、出版界で大いに注目される臨床心理士です。文藝春秋、新潮社刊行の単行本や本書も版を重ねています。「聞く力」だけではなく、それを支える「聞いてもらう力」も必要、というコミュニケーションの循環こそが社会を良くする第一歩のようです。
◆人文書◆『教養としての「ラテン語の授業」』
著者：ハン・ドンイル ダイヤモンド社 税込1,980円 ISBN:9784478113288
本書はラテン語の難解な文法を学習するための語学書ではありません。「Carpe diem カルペ・ディエム 今日に集中し、いまを生きろ」や「Do ut des ド・ウト・デス 与えよ、さらば与えられん」といった名言を読み解きながら、古代ローマ人からの叡智を授業さながら学ぶことができる人文書です。近年リベラルアーツを副題としている書籍の刊行が増えていますが、本書はその中で「真打ち登場」といった趣があります。
◆ビジネス◆『Chatter』
著者：イーサン・クロス 東洋経済新報社 税込1,980円 ISBN:9784492047200
心の声と対話をすることで人間はより良いことを成し遂げてきました。が、現在、処理できないくらいにたくさんの外部情報にさらされて、「内なる声」は、多くのネガティブな「しゃべり声chatter」を発するようになったとのこと。本書はそんな内心の声をコントロールして、もう一度自分自身の味方にする方法を解説します。