三省堂書店 BOOKS SANSEIDO

【書店員のおすすめ!】2022年7月

掲載日:2022年7月8日

 

◆文芸◆『古本食堂』

 

 

著者:原田ひ香 角川春樹事務所 税込1,760円 ISBN:9784758414166

『三千円の使いかた』(中公文庫)が50万部超のベストセラーとなり、いま最も勢いを感じる原田ひ香の作品。神保町の「鷹島古書店」が舞台です。本の街神保町界隈に通い始めて40年になりますが、本書で初めて知るところも多く、これからもまだまだ神保町を愉しめそうです。食べ物と同様に登場する人物も書物も滋味豊かで、鞄の中に入れておきたくなる一冊です。

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◆ビジネス◆『世界最高の雑談力』

 

 

著者:岡本純子 東洋経済新報社 税込1,540円 ISBN:9784492047040

15万部突破『世界最高の話し方』の待望の続編が刊行です。「話し方」「聞き方」も、すごく大切な能力なのに教えてもらう機会が無い、と著者は言います。本書ではトップ・エグゼクティブを対象にした「日本で唯一の話し方家庭教師」が、会話術だけでなく、人と話すことに勇気がわいてくるコミュニケーションマインドについてもわかりやすく解説します。

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◆新書◆『映画を早送りで観る人たち』

 

 

著者:稲田豊史 光文社 税込990円 ISBN:9784334046002

2時間の映画を倍速視聴する人がZ世代の若い人に限らずなぜ増えているのか、著者は取材を進める。NetflixやYouTubeの配信サービスが膨大な量の動画の視聴を可能にし、倍速視聴で効率良く話題作や推しの作品に出合う習慣はSNSとも連動し、今日的ではある。書店員として気になるのは、映画評論や書評について。映画や本のちょっとしたディテールを愉しむことを彼らは放棄しているのだろうか。

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