三省堂書店 BOOKS SANSEIDO

【書店員のおススメ!】2021年11月

掲載日:2021年11月11日

むかしむかしあるところに、死体がありました。

 

◆文庫◆『むかしむかしあるところに、死体がありました。』

 

 

著者:青柳 碧人 双葉社 税込704円 ISBN:9784575524970

一寸法師、花咲か爺さん、浦島太郎といったお馴染みの昔話をミステリ仕立てに改編させた著者のアイデアが見事である。年間ミステリにランクイン、本屋大賞ノミネート作品の待望の文庫化。10月下旬には第二弾『むかしむかしあるところに、やっぱり死体がありました』も刊行され、西洋の童話をベースにした『赤ずきん、旅の途中で死体と出会う』も好調。しばらくは青柳碧人から目が離せない。

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◆親書◆『批評の教室』

 

著者:北村 紗衣 筑摩書房 税込902円 ISBN:9784480074256

2021年は単行本では『取材・執筆・推敲』、新書では本書のほかに『ライティングの哲学』『知的文章術入門』など書くことをテーマにした書籍が豊作です。本書の副題は「チョウのように読み、ハチのように書く」。フットワークや調査力を駆使してその作品を精読し、切れ味鋭く書いて楽しむということが批評である、と著者は説いています。

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◆ビジネス書◆『LISTEN』

 

著者:ケイト・マーフィ 日経BP 税込2,420円 ISBN:9784822289003

日本人に比べると自己主張が強く、自分の考えをどんどん言ってくる人たちというイメージがあるアメリカ人の著者が「話を聞くこと」はどのようなことなのか、どのような利点があるのかについて、とにかく「徹底的に分析」していきます。私たち日本人には思いもつかなかったような新しい知見がいくつも見つかるはずですよ。

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