◆文芸書◆『硝子の塔の殺人』
著者:知念 実希人 実業之日本社 税込1,980円 ISBN:9784408537870
エドガー・アラン・ポーやコナン・ドイルから綾辻行人等の新本格まで、ミステリファンを思わずニヤリとさせる場面の連続です。また500ページに及ぶこの長編小説の構成力はミステリファンならずとも唸らせるものがあります。多くの読者への挑戦状ともいえる本書は、知念実希人作家デビュー10年のまぎれもなく記念碑的な作品です。ぜひ。
◆ビジネス書◆『ビジョナリー・カンパニーZERO』
著者:ジム・コリンズ 日経BP 税込2,420円 ISBN:9784296000326
偉大な企業は何故偉大になったのか?この疑問を掘り下げ続けるベストセラーシリーズの最新刊が刊行されました。シリーズを通しての著者と、そのメンターとのかつての共著をアップデート、今は亡きこの師匠の教えを伝えます。今回はどちらかと言えば起業時にスポットを当て、どのようなスタートをした企業が偉大になっていくのかを解説します。
◆文庫◆『ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー』
著者:ブレイディ みかこ 新潮社 税込:693円 ISBN:9784101017525
文庫化となった時期も絶妙で、この夏休みに更に多くの読者を獲得した本書を既にお読みになりましたか?日本人の著者とアイルランド人の配偶者に育まれた息子が、直面する諸々の複雑な事情に対する感じ方とその対処の仕方に胸が熱くなります。多様性が叫ばれる現代に生きる中学生から大人までの「課題図書」に相応しい一冊です。