第32回三省堂サイエンスカフェin札幌 北海道大学科学技術コミュケーション教育研究部門(CoSTEP)シリーズ(16)
掲載日:2020年1月20日
テーマ | 『大地の呼吸に耳をすます ~熱帯泥炭林のCO2循環を測る~』 |
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開催日 | 2020年2月21日(金) |
開催時間 | 午後6時30分~8時 |
開催場所 | 三省堂書店札幌店BOOKS &CAFE (UCC) |
参加料 | 500円(ドリンク代含む) |
講師 | 平野 高司(ひらの・たかし)氏 |
コーディネーター | 聞き手:村田 祥子氏(同研究室修士課程2年) |
共催 | 北海道大学CoSTEP・日本学術会議北海道地区会議 |
定員 | 30名 |
テーマの内容
世界各地で異常気象が報告されています。猛暑の懸念から東京オリンピックのマラソン開催地に変更された札幌も2019年夏は68年ぶりに10日連続真夏日となり、12月に入ってからの雪の少なさも異例でした。
気候変動への懸念が広がる中、地球温暖化の原因とされるCO2濃度を高い精度で予測するため、研究者たちは世界中の森林に観測タワーをたて、陸域生態系のCO2収支(光合成と呼吸のバランス)を測ってきました。
ボルネオ島などの島しょ部には広大な熱帯泥炭林が広がっています。泥炭とは、植物が完全に分解されず数千年に渡って堆積されてきた土壌有機物で、膨大な量の炭素を溜め込んでいます。しかし近年、アブラヤシ農園などの開発によって泥炭林の伐採と乾燥化が進み、泥炭の分解にともなう大規模なCO2の排出が懸念されています。
平野高司さんはマレーシアやインドネシアで、熱帯林と大気との間でやりとりされるCO2の交換量(CO2フラックス)を長年観測してきました。今回のカフェでは、時にオランウータンと出会うこともあるというフィールド研究の様子や、観測の最前線について、クイズも交えて詳しく伺います。
講師略歴
平野 高司(ひらの・たかし)氏
北海道大学大学院 農学研究院 生態環境物理学研究室 教授
/国立環境研究所客員研究員
1986年 | 北海道大学大学院農学研究科修士課程修了 |
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1992年 | 博士(農学)取得(大阪府立大学) |
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