三省堂書店 BOOKS SANSEIDO

第55回三省堂サイエンスカフェ

掲載日:2014年2月8日

テーマ

北極の氷はなぜ解ける?温暖化と雪氷の世界の知られざる微生物

開催日 2014年2月8日(土)
開催時間 午後3時から4時10分まで
開催場所 三省堂書店神保町本店2階 UCC カフェコンフォート
参加料 500円(ドリンク代を含む)
講師

千葉大学大学院理学研究科
教授 竹内 望 氏

コーディネーター

東京大学海洋アライアンス上席主幹研究員
サイエンスライター   保坂 直紀 氏

テーマの内容

解ける北極の氷に世界の注目が集まっています.北極海の海氷面積の最小記録更新や,グリーンランド氷床の全面融解が,最近大きく報道されました.北極の氷の融解は,地球温暖化を加速させる効果があるほか,海水準の上昇や北極海航路の開通など,我々の社会に直接的に大きな影響を及ぼします.北極の融解の原因は,主に地球温暖化による気温上昇と考えられますが,現在観測されている融解はそれだけでは説明がつかないほど速く進んでいることがわかってきました.予想を上回る融解速度の原因は,一体何なのでしょうか.その原因の一つとして,氷の融解に関与する微生物の存在が明らかになってきました.その微生物は雪や氷の上で繁殖する特殊な生物で,氷河の表面で大量に繁殖すると氷の色を黒くしてしまうのです.毎年夏に行っているグリーンランド氷床での現地調査を紹介しながら,北極の融解の現実と複雑な地球の気候システムの不思議に迫りたいと思います.

【著書】
ヒマラヤと地球温暖化 中尾正義編 昭和堂

参加者の声

・文系で実はあまり温暖化についてよく分かっていなかったので、基本的な所が分かりました。サイエンスについてもっと勉強してみようと思いました。
・話の展開が良く理解しやすかった。「楽しい」という感じが竹内先生から出ていて、聞いているこちらも楽しかった。

お申し込み受付は締め切りました

三省堂書店神保町本店へのアクセス

JRお茶の水駅-徒歩8分
地下鉄神保町駅(東京メトロ半蔵門線、都営三田線・新宿線)-徒歩5分

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