三省堂書店 BOOKS SANSEIDO

最新BEST5発表!(2017・1/16-1/22)

掲載日:2017年1月30日

【有楽町店】最新BEST5発表!(2017・1/16-1/22)

 

 

★文芸

1位 『幻庵(上・下)』 百田尚樹 文藝春秋
2位 『蜜蜂と遠雷』 恩田陸 幻冬舎
3位 『がん消滅の罠 完全寛解の謎』 岩木一麻 宝島社
4位 『しんせかい』 山下澄人 新潮社
5位 『源氏姉妹』 酒井順子 新潮社

 

 

★文庫

1位 『本日は、お日柄もよく』 原田マハ 徳間文庫
2位 『沈黙』 遠藤周作 新潮文庫
3位 『舞台』 西加奈子 講談社文庫
4位 『首折り男のための協奏曲』 伊坂幸太郎 新潮文庫
5位 『総理の夫 First Gentleman』 原田マハ 実業之日本社文庫

 

 

★新書

1位 『ヤバい心理学』 神岡真司 日文PLUS
2位 『それでもこの世は悪くなかった』 佐藤愛子 文春新書
3位 『日本の武器で滅びる中華人民共和国』 兵頭二十八 講談社+α新書
4位 『総力取材!トランプ政権と日本』 日本放送協会 NHK出版新書
5位 『キャスターという仕事』 国谷裕子 岩波新書

 

 

★コミック

1位 『宇宙兄弟 30』 小山宙哉 モーニングKC
2位 『キングダム 45』 原泰久 ヤングジャンプコミックス
3位 『ベルサイユのばら 13』 池田理代子 マーガレットコミックス
4位 『東京タラレバ娘 7』 東村アキコ 講談社コミックスKiss
5位 『ハイスコアガール 7』 押切蓮介 ヤングガンガンコミックス

 

 

★ビジネス

1位 『フレームワークで学ぶ社長のための経営力強化書』  宮沢猛/内海透 リンケージ・パブリッシング
2位 『日本流イノベーション 日本企業の特性を活かす成功方程式』 吉村慎吾 ダイヤモンド・ビジネス企画
3位 『トイレには走って行け』 宮沢猛/内海透 リンケージ・パブリッシング
4位 『まず読む!補助金・助成金』 宮沢猛 リンケージ・パブリッシング
5位 『やり抜く力 簡単に誰でもできる!』 伊藤泰司 明日香出版社

 

 

★ノンフィクション

1位 『サピエンス全史(上・下)』 ユヴァル・ノア・ハラリ 河出書房新社
2位 『夫のちんぽが入らない』 こだま 扶桑社
3位 『TOEIC L&R TEST 出る単特急 金のフレーズ』 TEX加藤 朝日新聞出版
4位 『ギリシア人の物語』 塩野七生 新潮社
5位 『いまの科学で「絶対いい!」と断言できる最高の子育てベスト55 IQが上がり、心と体が強くなるすごい方法』 トレーシー・カチロー/鹿田昌美 ダイヤモンド社

 

 

今週、私が読んだ小説は、
『企業戦士』(江上剛/講談社文庫、2011/09刊)です。

2011年9月刊行。ちょっと前の文庫。

地元のゼネコン大稜建設で働いた「僕」は、
気がついたら死んでいた!、というところから物語がスタート。
幽霊目線で小説が進行というのが面白い。

 

忙しい仕事の合間をぬって、
大稜建設が行っている談合の記録を作っていたところまでの記憶はあるけど、
死亡直前の記憶はない。

 

妻が死の真相を突き止めてくれてるみたいだけど、
妻曰く、『誰かに背中を押されたのではないかと思うんです』!?
自分で飛び降りたのか、はたまた…真相はいかに。
…というストーリーです。

 

過労死、出世争い、派閥、談合、賄賂、接待、パワハラ…。
見逃せないテーマがてんこ盛り。
でも、家族とのエピソード、家族への愛情も描かれているので、
難しい内容ではないです。
いや~な上司や腹黒い市長や市議会議員が登場しますが、
大稜建設の中に良心的な人がいることに救われます。

 

本当に働きすぎ注意です。
2011年に刊行された文庫ですが、
今読むのもおすすめです。