三省堂書店 BOOKS SANSEIDO

「北大の先生が選んだ本」第29弾更新しました!

掲載日:2024年2月24日

三省堂書店札幌店と北海道大学出版会さまとのコラボレーションコーナーが第29回目の更新を迎えました。

第29弾は、北海道大学大学院文学研究院文化人類学研究室助教の田中佑実先生をお迎え致しまして、

『フィンランド・北欧に出会う本』というテーマでお送り致します。

 

今回もその中から3点ほど、田中先生にご選書頂いた商品をコメントとともにご紹介致します。

 

●『死者のカルシッコ フィンランドの樹木と人の人類学』

田中佑実 著 北海道大学出版会 発行 本体価格:5,800円

 

「死者の印」をもつ樹木、死者のカルシッコはフィンランドのサヴォ地方を中心にかつて盛んに作られた。風習が終わりつつある今、「エラマ(生)」をキーワードに、カルシッコとともに生きる家族の想いと暮らしを描く。

 

●『フィンランドを知るための44章』

百瀬宏 石野裕子 編 明石書店 発行 本体価格:2,000円

 

フィンランドに関わる人々が力を合わせて書きあげた「知るため」シリーズのフィンランド版。歴史から政治、経済、教育、言語、文学、芸術まで幅広くフィンランド事情を網羅した一冊。様々なテーマが44章に分けて記さているが、それぞれは互いに繋がりを持っている。専門家の記述だけでなく、鑑賞者的立場にある人々も執筆に加わった、読者の知識や興味が膨らむことを目指した本。

 

●『北欧サーミの復権と現状 ― ノルウェー・スウェーデン・フィンランドを対象にして』

小内透 編著 東信堂 発行 本体価格:3,900円

 

サーミ民族の現状を復権、議会、土地管理、生活や教育から記し、社会学的に取り組んだ専門書。ノルウェー、スウェーデン、フィンランドにおける今日のサーミ社会を政治的な視点から描き出す。第2巻『現代アイヌの生活と地域生活 札幌市・むかわ町・新ひだか町・伊達市・白糠町を対象にして』と合わせ、比較しながら読むと先住民権利を巡る諸相が現れ、一枚岩では語れない先住民を取り巻く複雑な問題が見えてくる。

 

他にも田中先生には多数ご選書頂きました!リストは下記よりダウンロードできます。

 

選書リスト_田中佑実先生