文庫・新書の最近のブログ記事
2012年3月14日 10:56
『オロロ畑でつかまえて』荻原浩
『オロロ畑でつかまえて』荻原浩 (集英社文庫)
いやー面白かった!!
懸命に生きる人間を描きつつも、随所に
ユーモアたっぷりで、もう笑わずにはいられない!
そう、これはユーモア小説。
一生懸命な人たちの、どこか的外れで
どこか間抜けな、明るさいっぱいの小説です。
過疎の村の村興しを願う青年団と、
明日にも先が危ない広告代理店の
一世一代の奇策とは・・・
どの人物にも欠点があり、とても人間らしい。
この親しみやすさと人間味溢れる描写が実に魅力的です。
最後は、よし、頑張ろう!と思えるところも素敵なんです
2012年3月13日 13:39
有川浩 『三匹のおっさん』 文春文庫

長く続いた剣道教室は生徒が去り、
会社も定年を迎えた還暦の清一。
でも、還暦だからって「おじいちゃん」にカテゴライズされるのは
まっぴらごめん。幼い頃からの悪友・重雄と則夫と共に
自警団を結成する。
武闘派の清一と重雄、さらに頭脳派の則夫を加えた
最強の自警団!
これがもう痛快無比!
お年寄りだからって甘くみちゃいけません。
やるときはやるし、しめるところはしめる。
清一の再就職先での経理の不正や
悪質な痴漢、さらに飼育室のヒナに対する虐待。
どれも扱ってるテーマは現実的で重い。
けれど、その重さに対して、三匹の活躍がそりゃもうすがすがしくって!
よっ!あっぱれ!と、掛け声をかけたくなるくらい。
章の前後についてるイラストにも要注目!
細かいところまで再現されてるんです。
イメージぴったり。
清一の孫・結希と則夫の娘・早苗との恋の行方にも注目です!
そして嬉しいお知らせが!
今月末に『三匹のおっさん』の続編が刊行予定です!
どうぞお楽しみに♪![]()
2012年3月 9日 18:56
新井文彦 『きのこの話』 ちくまプリマー新書

ちくまプリマー新書から『きのこの話』が発売になりました!
写真がふんだんに使われてるのと、著者の方のきのこへの
偏愛が文章からひしひしと伝わってきて、
きのこ好きにはオススメの一冊となっております。
きのこいいですね!きのこ!
形が愛くるしいし、色もキュートだし!
有毒なのもあるんだけれど、
そういうののほうがステキな形をしていたりして
油断ならないところも良いです。
そのうちきのこの時代が来ると思うんですよ。
それがどんな時代かよくわかんないんですが!!!
きのこばんざい!![]()
2012年3月 6日 20:51
『一鬼夜行』小松エメル(ポプラ文庫ピュアフル)

☆とっても心温まる、人と妖怪の人情物語。 どこまでも明るく生意気な少年、小春。 いつも強面で人に恐れられる、喜蔵。 人とあまり関わらない喜蔵は、突然降って来て居候となった 小春の図々しさに舌打ちしながらも、 何かと世話を焼き、次第に心を許していく。 しかし過去の秘めたる事情によって閉じた心は 中々素直になれない。 新たな自分を生み出す苦悩。これまでの妖怪小説とは少し違う、 様々な要素が読者を楽しませてくれる作品です。 作中の素直でない二人の会話だけでも可笑しくて必見です。 テンポよく進むストーリー全体はもちろん、 人物間の痛快なやり取り、 直接的ではないところがいい、実に温かな人物描写。 将来が非常に楽しみな作家さんです。 第3作『花守り鬼』は本日発売!

2012年1月28日 16:30
長岡弘樹 『陽だまりの偽り』 双葉文庫

『長岡弘樹』はい注目。覚えましたか?
この作者さんはそのうち化けますよ。今のうちに青田買いです。
日常にまぎれこんだ偽り。優しいものや、悪意のあるもの、
誰かをかばうためのものや、自分をだますためのもの。
そんな、ほんのりとした「偽り」のある物語5編。
このどれもがすんごく良いんですよ!!!
ミステリーとしても良いし、物語としても大層面白い。
ラストのサプライズもあたたかかったり、怖かったり。
でも、読み終わって一番感じるのは、
「あぁ、良いもの読んだなぁ」という、確実な余韻。
間違いなく、今後さらに活躍される作家さんです。
ぜひぜひご一読を。当店イチオシです。
・・・・*・・・・*・・・・*・・・・*・・・・
・・・・何を言ってるんだ。今『傍聞き』でベストセラー驀進中じゃないか!
と、思われた方。ふふふ。実はこの上の文章、
私が当事勤めておりました今は無きそごう心斎橋店で
2008年の9月30日に書いたものなんですな。
記事はコチラからも読めます♪
めいっぱいのドヤ顔をしたいと思います。
やっぱりね、いつか化けると思ってたんですよ。
見る目に狂いはなかった!!!
ちなみに『傍聞き』もコチラでご紹介しております♪
どちらもオススメですのであわせてどうぞー!![]()

