白岩玄『空に唄う』

大ヒットとなったあの『野ブタ。をプロデュース』(河出文庫)からなんと4年。
白岩玄さん、待望の2作目が発売です!!
よもやこんなに待たされるとは。しかし待たされて白岩玄さんの実力は本物だと実感。
若いお坊さんと彼にだけ見える幽霊の女の子の淡い恋物語。
(『野ブタ。』とまったく違っててびっくりでした。)
なんで彼女の姿が自分にだけ見えるのか。驚きつつも、死んだ事実を静かに受け入れようとする幽霊の彼女のために気を配る主人公のなんと献身的なこと。
果たしてこれは哀れみなのか恋なのか。
そんなふたりの奇妙な同棲生活の日々がなんとも豊か!決して彼らが幸せだとかいうんじゃなくて作品としての芳醇さがここにあるかんじ。
そして白眉はこの終わり方!
ネタバレになるので詳しくいえないのですが、ヒトと幽霊の物語にはやっぱりというべきか別れが訪れる。
その別れが容赦ないんだ!!この寂しさはいったい何事か・・・!!
悲しいのではなくたださびしい。
決してハッピーエンドではないのだけど、ぽっかりと残ったこの寂しさがひどく良いのです![]()
本日、白岩玄さんがお越しくださいましてサイン本を作ってくださいました。
お問い合わせのうえお求めくださいませ。
*サイン本についてのお願いと注意事項*
【文芸書】
河出書房新社 1300円+税






